一人、佐村河内守の交響曲第一番 HIROSHIMAを聴く

pict5551.jpg

先日、テレビを見ていて、画面に釘付けになった。全聾の作曲者のドキュメンタリーの放送であった。

全く音が聞こえない作曲者である。佐村河内守氏である。1963年に被爆者を両親として広島に生まれた被爆2世である。

4歳から母親のビアノの英才教育をうける。作曲家を志す。17歳の時原因不明の偏頭痛や聴覚障害を発生、独学で作曲を学ぶ。

色々な作品を残すも若くして全聾となる。抑うつ神経症、耳鳴り、不安神経症、重度の腱鞘炎等の症状に苦しみながら、

2000年それまで書き上げた12番までの交響曲を破棄し、全聾以降1から新たに交響曲作曲を開始、2003年秋、

交響曲第一番  HIROSHIMAを完成する。

第一楽章 運命   第二楽章 絶望   第三楽章  希望    全81分36秒の交響曲である。

どうしてこの旋律が音を持たない頭の中に浮かぶのか、まして楽器の数が多い交響曲でその組み合わせをどう頭の中で整理するのか

週末、一人で夕暮れの中聴いてました.第三楽章、涙が止まらなかった、初めてでした。凄かった